こんにちは、245と申します。
3歳と6歳の2人の育児をしています。
最近、我が家の子どもたちがどハマりしたのが、おばあちゃんにプレゼントしてもらったこちらの絵本。
ウォーリーをさがせ!のようにページの中に隠れている様々なものを見つけていく、“絵探し絵本”です。
ミッケの表紙には「かくれんぼ絵本」と書いてあり、まさにその通り!
精巧なジオラマ写真の中にたくさんのものが隠れていて、探しても探しても飽きず、子どもだけでなく親も一緒になって楽しんでいます。
恥ずかしながら、私は今まで『ミッケ!』シリーズの絵本を見たことがありませんでした。
どれくらい種類があるのか?いつからあるのか?また、作者はどんな人なのか?
気になって調べてみたので、今回はそれについてまとめようと思います。
ミッケ!シリーズについて
『ミッケ!』シリーズには大きくわけて3種類あります。
- I SPY ミッケ!
- チャレンジミッケ!
- ちっちゃなミッケ!
I SPY ミッケ!
アメリカで『I SPY』として1992年に創刊され、翌1992年に日本で翻訳され発売されました。
長方形で大判の表紙で、全8冊あります。
持ち運びに便利な、小さいサイズのポケット版も発売されています。
チャレンジミッケ!
2005年に新たにスタートしたのが『チャレンジミッケ』!シリーズ。
2024年現在、全11冊出版されており、そのうち10巻と11巻は日本オリジナルです。
正方形の表紙で、『I SPY!』シリーズより少し小さめな分、探す難易度がちょっと高いとの声もあるようです。
こちらも小さいサイズのポケット版も出版されています。
また、番外編として、シリーズの中から作者お気に入りのシーンを集めた総集編『チャレンジミッケ!ミッケがだいすき』シリーズや、
より小さな子ども向けの『ちょっとやさしいチャレンジミッケ!シーモアのともだち』、
遊びながらチャレンジミッケ!のメイキング過程の様子を楽しめる『チャレンジミッケ!のひみつ』、
ページが縦に横にと広がるダイナミックな仕掛けつきの『スペシャルなチャレンジミッケ!お〜いシーモア!』などがあります。
ちっちゃなミッケ!
2009年に発売された幼児向けのボードブック、『ちっちゃなミッケ!』シリーズは全7冊。
ものの名前を覚え始めた頃の小さな子どもに適しているそうで、手のひらサイズでお出かけに持って行くのも良さそうですね。
作者・翻訳者について
作者:ウォルター・ウィック
作者のウォルター・ウィックはアメリカの作家です。
1953年アメリカのコネチカット州に生まれる。パイアー美術学校で写真を学ぶ。フリーのカメラマンとして『ニューズウィーク』『ディスカバー』など、300を超える雑誌や本の表紙を手掛ける。1985年ゲーム雑誌に発表した写真パズルがスコラスティック社の編集者の目にとまり、1991年『ミッケ!』を出版。シリーズは大評判となる。写真絵本『ひとしずくの水』でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞。写真をつかって錯覚の世界をつくりだした『視覚ミステリー』はアメリカ図書館協会優良図書に選ばれる。写真科学絵本に『ひとすじの光』がある。
富士フィルムスクエアより引用
元々はカメラマンが本業の方のようです。
初期の頃に発売されている『I SPY』シリーズでは、文はジーン・マルゾーロという人が担当されていますが、『チャレンジミッケ!』シリーズからはウォルター・ウィックが写真も文も手がけています。
最初は家にある普通のものを使ってジオラマのセットを作っていましたが、シリーズが進むにつれて次第にオリジナルのミニチュア模型やセットをテーマに合わせて作られるようになったそうです。
ウォルター・ウィックご本人と、ミッケ!の翻訳者、糸井重里さんの対談記事が出ています。
『ミッケ!』を作るにあたっての作者の思いなどが語られており大変面白い内容となっていますので、『ミッケ!』ファンの方はぜひご一読ください。
翻訳者:糸井重里
『ミッケ!』の日本語訳をされているのは、コピーライターの糸井重里さん。
ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」などのコンテンツを制作、運営する「株式会社ほぼ日」の代表取締役も務められています。
エッセイストやタレント、作詞家としてなど、幅広く活躍されている方です。
原作の『I SPY』というタイトルから、日本語版に『ミッケ!』というタイトルをつけられたのも糸井さんです。
ぼくの難問は『ミッケ!』のタイトルだった。
最初に『ミッケ!』の見本を預かったときのことは、いまでもよく憶えている。「翻訳」については、慣れない仕事になるけれど、このめずらしいゲームには参加してみたいという気にもなっていた。しかしねぇ“I SPY”というタイトルをどう訳せばいいんだ。それがなによりの難問だった。いやぁ、いまさらながら、よくもまぁなんとかできたと思う。“ミッケ!”かよ、だ。あのときのじぶんをほめてやりたい。(後略)
―― 糸井重里
富士フィルムスクエアより引用
我が家でも親子でさがしっこして、誰が一番最初に「ミッケ!」できるか、みんなで顔を突き合わせて楽しんでいます。
ずっと探していてやっと見つかった時に「ミッケ!」と大きな声で言う時の気持ちよさと言ったら!
日本語版の『ミッケ!』というタイトルは、まさにこの本にぴったりで大人にも子どもにもしっくり来るタイトルですよね。
シリーズ国内累計985万部を突破するベストセラー絵本の秘密は、糸井さんがつけられた、この日本語タイトルにも隠れているかもしれません。
まとめ
今やすっかり我が家では寝る前の定番の絵本になってしまった『ミッケ!』。
私たち親子は、こんな感じで『ミッケ!』を色んな方法で楽しんでいます。
- まずは文章に書かれているものを探しっこ。
- 文章のものを全部見つけ終わったら、今度は誰かがページに隠れているものの中から一つ選んで出題して、他の人がそれを探しっこ。
- チャレンジミッケ!シリーズは全ページに主人公のシーモアが隠れているので、それを探しっこ。
- 「このページの中でどのキャラクターが一番好き?」など、写真の中からお互いの好みのものを教え合いっこ。
本当にどの作品もどのページも、様々なものがうまく隠されてできている面白いジオラマ写真なので、ずーっと眺めていても全然飽きず、延々遊べます!
終わりが無さすぎて寝る時間が遅くなってしまうのが、悩みの一つではあります…(笑)
現在はプレゼントしてもらった本以外を自分たちで買い足して、新しい『ミッケ!』を楽しんでいるところです。
このまま少しずつ、全シリーズ集められたらいいなぁと思っています。
小さなお子さんをお持ちの方、よろしければ『ミッケ!』の絵本で我が家と同じように楽しんでみませんか?